子育てと仕事を両立するため、働く時間に融通の利く“登録型派遣”という働き方を選んだ
Eさんのお仕事内容を教えてください。
再生可能エネルギー関連の会社で働いています。CADという図面を作成するツールを使って図面の設計補助や、書類作成などを担当しています。幼い子どもが2人いるので、最初は週4日の時短勤務で働き始め、仕事に慣れてきた半年後から週5日で働いています。
派遣という働き方を選んだのはなぜですか。
結婚・出産を経た後、子育てと仕事を両立するために派遣で働くことにしました。子どもの病気などで急に休みをもらうこともあるので、登録型派遣で働こうと思ったんです。
もともと他の派遣会社を利用していましたが、スタッフサービスに登録している方から「大手だし、安定していろんな仕事を紹介してもらえる」という評判を聞いて、自分も登録してみようと思いました。
その時、仕事探しでどんな希望を出しましたか。
「自宅から職場が近いこと」「時短勤務で働けること」です。子どもが急に熱を出してもすぐ帰宅できる距離であること、子どものお迎えに間に合うように16時で帰れることが私にとって重要でした。それから、仕事内容について、「CADのスキルが身につくこと」も希望しました。
「すべての希望をかなえるのは無理かな」と思っていました。でも登録から1カ月後、すべての希望を満たす仕事が見つかったんです。
それまでにCADを扱ったことはありましたか。
以前の仕事で、少しだけCADを触ったことはありました。ですが、ほんの少しの経験だったので、もっと専門性を身につけていきたいと思っていました。
希望の条件を伝える時、ありのままの状況を話した
希望に合う仕事を見つけるために工夫したことを教えてください。
CADスキルに自信がなかったので、自分のスキルを正直に伝えました。経験した業務内容を細かく話したことが良かったのかなと思います。
「週4日勤務でスタートし、生活のバランスが安定してから週5日で働きたい」という希望や、「無理のない時間で働きたい」という思いも伝えました。
スタッフサービスの対応はどうでしたか。
すごく親身に話を聞いてくれた後、「できる限り、希望に沿ったお仕事を探してみます」と言ってくれて心強かったです。「無理かもしれない」と思わず、希望をすべて伝えることが大事だと思います。
これまでに、仕事探しで失敗した経験はありますか?
勤務地選びは重要ですね。前の職場は、人間関係も良く、働きやすかったのですが、電車通勤だったので、子どもが熱を出した時にすぐに駆けつけることができず、心細いまま待たせてしまうことがありました。今は、家からすぐ近くの職場を見つけてもらえたので、気持ちにもゆとりができたと思います。
希望と違う業務にも好奇心を持って取り組めば、仕事の理解が深まる
働き始めた後で、「希望と違う」と感じたことはありましたか。
最初の1年間は、上司の仕事が忙しく、CADを教えてもらえる状況ではありませんでした。一緒に働く社員の方に、業界知識や専門ソフトの使い方を教えてもらいながら、書類作成などの事務作業をお手伝いしていました。すきま時間には、CADの練習問題を出してくれたりもしましたが、実務でCADに触れる機会はありませんでした。
その時、どう思い、どう対応しましたか。
「あれ?CADの仕事は?」と思いましたが、好奇心を持って業界のことについて学んでいくうちに、次第に業務が楽しくなっていました。また、気になったことは、すぐに担当営業に相談していたのですが、電話やショートメッセージですぐに答えてくれたので、安心できました。
今となっては、1年かけて業務に必要な基礎知識をしっかり学べたので、逆に良かったと思っています。そもそも業界の知識がなければ、設計図面も作れません。希望と違う仕事でも、好奇心を持って学び、その会社の業務を知ることが大事だと感じました。そうすれば、後々、点と点がつながるように理解できるようになります。
今はCADを使う業務に携わっているんでしょうか。
はい。2年目以降は、先輩方に指導してもらいながらCADで設計図面を作成しています。まだまだ未熟な自分のスキルにもどかしさは感じますが、日々、成長していく充実感を味わっています。
最後に、派遣で働くワーキングママの先輩としてメッセージをお願いします。
私は子育てしながらも、社会に出て、成長できることがとても楽しいと感じています。子どもとの時間を最優先にしながら、お給料をいただき、スキルアップまでできている今、本当に恵まれていると感じています。「家庭が優先だから働くのは無理かも」と自分のやりたいことを我慢している人も、諦めずに希望を伝えてみることが大切だと思います。