派遣で働くデメリットって？

派遣のデメリットの前に、まずは雇用形態別の特徴を見てみましょう。

・正社員は裁量の大きさ、安定した収入＆ボーナスが魅力

正社員とは雇用期間の制限がなく、原則フルタイム勤務で直接雇用されている労働者を指します。裁量の大きな仕事を任せてもらいやすく、出世の機会があるのが特徴です。安定して毎月の給与が支給されるほか、契約内容によってはボーナスや退職金などの手当や福利厚生を受けることができます。ほかの雇用形態と比べて収入は高い傾向にありますが、会社によっては残業や休日出勤、転勤を命じられることもあるでしょう。

・契約社員は月給制のケースが多い！安定した収入が保証

契約社員は雇用期間（上限３年）が決まっている労働者のことです。給料は月額制であることが一般的で、会社によっては正社員に準じた社会保険や福利厚生などを受けることが可能です。契約期間の上限があるため、さまざまな職場でキャリアを積みたい人や、留学や結婚など将来のライフプランによって転職を考えている人に向いていますが、契約満了後は自分で仕事を探す必要があります。

・パート・アルバイトは働きたい時間や期間の自由度が高め

企業に直接雇用され、正社員よりも短時間のシフト勤務で働くのがパート・アルバイトです。自由度が高く、勤務時間や勤務日数を希望通りに組みやすいため、学校や家庭と両立しやすいのが大きなメリットです。ただし、職場や勤務状況によっては有給休暇がとりにくく、社会保険に加入できないケースがあるほか、業務が限定的なためキャリアが評価されにくい難点があります。

・派遣スタッフは派遣会社からのサポートがある

派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で業務を行います。仕事内容や就業日数などの条件を予め限定して仕事を探せるため、比較的希望に合わせた働き方が可能です。就業開始後、職場や仕事内容が合わないと感じた場合や、キャリアアップを目指したい場合も専任担当者へ相談すれば新しい就業先を探せます。 勤務時間や残業の有無などをより柔軟に選べる「一般派遣（登録型派遣）」と、派遣期間の定めがなく、安定雇用が魅力の「無期雇用派遣（常用型派遣）」の2種類あり、いずれも求職中・就業中に派遣会社のサポートを受けることができます。

続いては、派遣スタッフとして働く場合に感じやすいデメリットを解説します。主に雇用の不安定さ、評価の上がりにくさの2点にデメリットを感じやすいようです。

・契約期間満了の可能性がある

3カ月や6カ月などと契約期間が決まっている一般派遣は、派遣先と派遣スタッフの双方合意のもと契約更新が繰り返されます。最長3年までの長期就業が可能ですが、「派遣期間の制限」があり、ずっと同じ職場で働き続けることはできません。

・スキルアップしても評価が上がりにくい場合がある

派遣スタッフは任される業務範囲が限定的です。それはメリットの一つではありますが、正社員の補助的業務を行ったり、指示に基づいて特定範囲の業務を進めたりするのが一般的で、正社員と比べると業務の裁量はあまり大きくはありません。
その結果、評価アップが報酬にダイレクトに反映されるケースは少ないでしょう。人によっては物足りなさを感じてしまう可能性もあります。

派遣スタッフが感じやすい上記のデメリットですが、実は考え方によってはメリットになり得るのです。

・正社員でも安泰とは言えない？派遣だからこそ次々スキルアップできる

正社員と比べて、派遣の雇用の不安定さを懸念する人は多いでしょう。しかし、現代は正社員でも一生安泰ではありません。さらに正社員は、会社行事など業務外に担当・参加しなければならないものが多いうえに、残業や休日出勤でプライベートな時間が減るリスクもあります。
一方多くの派遣スタッフは、契約満了で就業が終わっても別の派遣先を見つけて継続的な就業を実現しています。正社員として働くのは難しい大手企業でも、派遣スタッフであれば就業できる場合も多いので、いろいろな経験を積み、スキルアップにつなげることもできるのです。
またプライベートの時間を重視したい方は、残業の少ない派遣先を選ぶことでワークライフバランスを保つことができます。

・スキルアップすることで収入アップも！

派遣スタッフは経験とスキルを重ねることで、収入アップやよりレベルの高い業務に携われる可能性があります。スキルを重ねていくことで、より高く評価してくれる企業に派遣就業することもでき、結果的に年収アップにつながる可能性があります。重要なのは、先入観にとらわれず自分らしい働き方を選ぶこと。不安な点は一人で悩まず、派遣会社にご相談ください。