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転職で押さえておきたいポテンシャル採用。そのポイントは?

転職で押さえておきたいポテンシャル採用。そのポイントは?

「実務経験がない」「または少ないと思われる場合」でも、実務経験に準ずる知識や意欲を評価し採用する制度を「ポテンシャル採用」と呼び、この制度は年々増加傾向にあります。

今回はポテンシャル採用を実際に行っている企業側の目線を踏まえ、重要なポイントをいくつかご紹介していきます。

ポテンシャル採用の概要と背景

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まず最初に、ポテンシャル採用の概要と生まれた背景についてご説明します。
ポテンシャルは直訳すると「潜在能力」です。言葉からも察する通り、潜在能力で評価しようという主旨を明確に打ち出した採用方法となります。

つまり簡単に言うと、未経験や知識・スキル不足でも潜在能力を見極め、将来への可能性という視点を基準に評価しますよ、という採用方法です。
即戦力がすべてと言われていた時代とは異なり、新たな幅の広がる採用方法と言えるでしょう。

なぜポテンシャル採用をするの? 企業側のメリットとは

潜在能力は経験やスキルなど外的な要素とは違い、表には見えにくい部分です。即戦力ではなく、教育が必要な人材を採用することは企業側にとって負担になり得ます。企業があえてポテンシャル採用を選択するのはなぜでしょう?

新卒より第二新卒を採用した方がミスマッチも少ない

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ポテンシャル採用とは、そもそも新卒採用で取り入れられていた採用方法ですが、ここ最近第二新卒にもターゲットが広がってきています。
第二新卒というと「なぜ前職が続かなかったのか」、「コミュニケーションがうまく取れないのではないか」などと、マイナスの観点で見られることも多いのが現実です。

しかし、第二新卒は「社会に出て働くという経験をしている」「基本的な社会人マナーなどの研修コストがかからない」「仕事での失敗や挫折を経験している可能性が高い」など、新卒にはないメリットをたくさん持っています。
また、1度組織で働いたことがあるので「自分に合う・合わない」仕事や環境を理解しているため、新卒よりもミスマッチが少なくなります。

転職者は決して第二新卒であることに引け目を持たず、積極的にアピールしましょう。 一つの例として就活への価値観についてお話します。

転職者は何をアピールしたらいいの? 企業側が求める人材とアピールポイント

特定の業種や職種において、経験やスキルがない第二新卒でも、企業側には十分なメリットがあることをお話ししました。では、実際にポテンシャル採用をした際の人事の視点を踏まえながら、アピールすべきポイントを考察していきます。

企業側が求める人材とは?

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企業側は一から教育するという覚悟を持ってこのポテンシャル採用をしています。そのため、将来の成長の可能性を買ってくれたという事実は頭に入れておかなければなりません。

株主は企業の将来を熟慮して投資をしますが、ポテンシャル採用にも似たようなことが言えます。ポテンシャル採用では企業側が人材の将来を熟慮して投資=採用をする…と考えると非常に近しいものではないでしょうか。

つまり、自分に対してどこまで企業側に投資したい!と思わせるかという点は新卒・第二新卒問わず必要な考え方になるでしょう。

将来の幹部候補と考えながらポテンシャル採用を選択している企業も多く存在しています。チャレンジし続ける自主性の高い人が評価されると言えるでしょう。より若い世代へ仕事を継いでいきたいという点でポテンシャル採用をしている企業もあります。

アピールするポイントとは?

まずは、仕事への意欲を伝えることが必須です。企業は自主的にチャレンジする若者には積極的にチャンスを与えてくれます。キャリアビジョンなども明確にしながら、熱意を企業に伝えることは最大のPRポイントになると言えるでしょう。

また、社会人経験があるという前提で採用をする以上、社会人として当然のマナーがあると企業は思っています。
社会人としてのマナーを今一度意識しましょう。

以上の2点を踏まえていくと、効率の良いアピールができるでしょう。

まとめ

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ポテンシャル採用はあくまで潜在能力“も含めて”評価する採用方式です。
つまり、将来の可能性「も」重視するということなので、しっかりとした準備が必要なのは言うまでもありません。むしろ、自己分析については過去の仕事での経験を振り返りながら、より深く考えることが要求されます。

知識やスキルが不足していても、さまざまな未経験の仕事に対してチャレンジできるのはポテンシャル採用の大きなメリットの1つです。
スキルや経験が重視される採用であれば、確実に受けられないような企業でも働けるチャンスを得ることができるのは、多様な働き方が推進されている結果とも言えるでしょう。

 

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